2018年05月09日

正恩氏「核放棄より体制保証が先」

 北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長が3月26日の中国の習近平シージンピン国家主席との会談で、核放棄に応じるには、米国による北朝鮮の確実な体制保証を先行させることが条件になると語っていたことがわかった。

 外交筋が7日、明らかにした。

 中朝首脳会談の内容を知る外交筋によると、正恩氏は習氏に、「米国が我々の体制を確実に保証し、核放棄に伴う全面的な補償を受けることができるならば、核を完全に放棄することができる」と述べた。また、米国と国交を正常化し、平壌ピョンヤンへの大使館開設をトランプ大統領に求める考えも示した。

 中国外務省は中朝首脳会談終了後、正恩氏が非核化には「『段階的で同時並行的な措置』が必要」と述べたと発表した。今回明らかになった正恩氏の発言から、北朝鮮は、▽確実な体制保証▽制裁の解除▽大規模な経済支援――などが同時並行的でなく先に提供されることを求めている姿勢が明確になった。
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2018年04月09日

純粋性を腐敗させる西洋の合理性

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 ゴーギャンを魅了した力強く原始的な純粋性。ゴーギャンの没地となったヒヴァ・オア島アトォオナで制作された本作は、同島の現地民や情景を描いた作品であるが、そこへ幻視したブルターニュ時代の画家ヤコブ・メイエル・デ・ハーンが描き込まれてことが最大の注目点である。

 純粋性を腐敗させる西洋の合理性。赤毛の女は、タヒチの現地民らしく豊満で原始に溢れた裸体が真横からの視点により強調されており、黒髪の人物の背後には獣の足をもった画家ヤコブ・メイエル・デ・ハーンは緑色の瞳を怪しく輝かせながら思惑深げに座している。

 現地に咲く植物の(毒々しいまでの)濃密な色彩表現。平面化が著しい背景の昼か夜かも分からない重々しい雰囲気の描写や、ヒヴァ・オア島に咲く植物の濃密な色彩表現は本作に示される謎めいた象徴性をより強調する効果を生み出している。
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2018年03月09日

光輪のある自画像

近代絵画の大画家ポール・ゴーギャンを代表する自画像作品のひとつ『光輪のある自画像(戯画的自画像)』。

本作は画家が一時期滞在していたル・プールデュにあったマリ・アンヌ食堂の食器棚の装飾画(装飾パネル)として制作された作品である。

ゴーギャンと共にル・プールデュへ滞在していたオランダ人画家ヤコブ・メイエル・デ・ハーンの肖像画との対画として制作された作品でもある本作に描かれるゴーギャンの頭上には光輪(円光)が描かれており、約2年程前に手がけた主イエス(キリスト)に自身の姿を重ねた一連の自画像作品(参照:黄色いキリストのある自画像、オリーブ山のキリスト)同様、己の姿を聖なる存在(又はポン=タヴェン派やナビ派など若い画家らの指導者的な立場にある特別な存在)として表現している。対画として制作された『ヤコブ・メイエル・デ・ハーンの肖像』には17世紀を代表する英国の詩人ジョン・ミルトンを代表する傑作叙事詩≪失楽園≫が描き込まれており、本作の中へ象徴的に配された、一方は未熟を思わせる緑色の、もう片一方は成熟を思わせる赤色に実るふたつの林檎(禁断の果実)や、舌を出す蛇の姿と関連している。
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