2016年01月12日

「聖母戴冠」と「最後の審判」のディブティク

このディブティクに連相の珍しい点は、彫りの深さと精巧さに加え、並列された平つの場面にある。コシック時代の聖堂尿口の彫刻で「聖母敵冠」と「最後の番判」がともに表現されることは珍しくないが、象牙彫刻においてはまれである。
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図像的にさらに興味深いのは、天使によって天国へ導かれる托鉢修道士(宮廷の宗教生活で検極的な役割を果たした托鉢修道会の一員)と、そのあとにつづく王と口ーマ教皇の姿である。パリ派の金エ品やモニュメンクルな彫刻との比較みも、この象牙彫刻は13世紀半ばより少しあとの作品と考えられる。
posted by ft5hu7s1 at 17:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする