2017年06月10日

競馬場の馬車(プロヴァンスの競馬場)

 印象派の巨匠エドガー・ドガの代表作『競馬場の馬車(プロヴァンスの競馬場)』。本作は画家が1860年代から70年代にかけて盛んに取り組んだ画題のひとつである≪競馬場≫を描いた作品の一例である。当時のフランスにおいて競馬は、19世紀の始め頃に英国からもたらされた娯楽的競技であり、上流階級の人々の間で流行していた。

 貴族階級出身であるドガも競馬に興味を示していたが、その対象は競技の興奮的な展開や迫力にあったというよりも、競技前の独特な緊張感や騎手や競走馬の動きなどに向けられていた。本作ではドガの幼い頃からの友人であるポール・ヴァルパンソンとその妻や子供らをモデルに、アルジャンタンの競馬場(ヴァルパンソン一家がその近郊に住んでおり、画家は一家を訪問した時に本作を制作した)でおこなわれるレース競技や四輪馬車に乗る人々などが描かれているが、特筆すべきは意表をついたような奇抜的で大胆な構図にある。
11.jpg
posted by ft5hu7s1 at 11:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: