2017年08月21日

アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)

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 印象派の偉大なる画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの画業の初期において最も重要な作品のひとつ『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』。

 制作年1872年のサロンに出品されるも落選となった本作はロマン主義の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワの傑作『アルジェの女たち』に大きく影響を受けたルノワールが、同作品から着想を得て同画題で制作した作品である。

 この頃のルノワールはドラクロワに強く傾倒しており、本作を手がける2年程前にもルノワールはオリエンタリズム(東方趣味・東方的構造)的な作品として『オダリスク(アルジェの女)』を制作しているが、本作では『アルジェの女たち』から受けた霊感とその影響をより明確(如実)に示している。
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2017年08月10日

「フェンディ」、ラガーフェルドの三度の挨拶

 5日間にわたるパリ オートクチュールファッションウィーク最後の大きなショーとして、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の「フェンディ(Fendi)」は、エキセントリックでありながら本当に美しいコレクションを披露してくれた。

 地中海の森を思わせるセットには神話的な雰囲気が漂う。キャラメルのアストラカンコートはクラインブルーのフォックスファーで縁取り、ビターオレンジのカクテルドレスにはアストラカンの身頃にフォックスファーのフレアースカートが。特に、ホワイトのロングファーコートにレッドポピーをあしらったモデルや、毛足が短いミンクコートとケープに水彩画のような加工を施したルック、そしてレースのヴィクトリアンブラウスを合わせたカラムのニットファーコートも素晴らしかった。カールはまさに、ファーを新たなレベルにまで引き上げてみせたと言える。

 また、足元にはレザーの花弁をあしらったシューズを合わせたり、そのものが花束であるかのようなバッグなど、ロマンティックなアクセサリーもスタイリング。

 そして何よりフィナーレで印象的だったのは、カールが三度姿を現してお辞儀をしてみせたことだ。先日「シャネル」のショーの後パリ市名誉勲章を受章しただけに、非常に感動的な光景だった。
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2017年07月10日

本作において斬新かつ効果的に舞台上の踊り子を引き立たせている

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 舞台上で軽やかに舞う踊り子。エトワール、または舞台の踊り子とも呼ばれる本作では、観者が踊り子を上から見下ろすという非常に大胆な構図が用いられているが、これは日本の浮世絵の奇抜な構図構成に影響を受けた為である。

 人工光に照らされる踊り子の衣装。(舞台に設置される)人工的な光に下半身から上半身に向かって照らされる踊り子の表現は、秀逸の出来栄えを示しており、画家が得意とし、しばしば自身の作品で取り上げ表現した人工光の描写は、本作において斬新かつ効果的に舞台上の踊り子を引き立たせている。

 踊り子らのパトロン(夜会服の男)と、舞台袖で出番を待つ脇役の踊り子。このように舞台上で繰り広げられる華やかな世界とは異なる、厳しいバレエの現実世界も、ドガは容赦なく画面の中に描き出している。
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